たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

遺伝子組み換え食品のこと

日本で出回る遺伝子組み換えの農作物に、新たに「カラシナ」が加わって9品目に。
遺伝子組み換えの農作物を作ること、
遺伝子組み換え食品をとること、
いろいろ問題があると思っているんだけど、
興味が全くない人や全く問題がないと思っている人は一旦置いておいて、
多少なりとも関心がある人が、遺伝子組み換えであることを知らずに買ったり食べたりせざるを得ないこのシステムは罪深いなと思う。
たとえばダイズ。
日本の自給率7%の大豆。
この7%はほとんどが、遺伝子組み換えの義務表示の対象となっている「豆腐類、納豆類、醤油、味噌、豆乳、きなこなど」に使われている。
だから、納豆や豆腐の商品には、「遺伝子組み換えでない」とアピールされている。
それじゃ、残りの93%の輸入大豆は??
アメリカ、ブラジル、カナダから来ている。
アメリカの遺伝子組み換え大豆の栽培割合は94%
ブラジルは97%、カナダは100%
輸入大豆に占める遺伝子組み換え大豆の割合は、推定で94%(バイテク情報普及会←遺伝子組み換え推進派の団体)
私たちが食べている93%の大豆(ほとんどが遺伝子組み換え大豆)は、どんな形で私たちの口に入っているのか。
大豆油と脱脂大豆に分けて、
油の方は、フライやお菓子、マヨネーズ、
加工してショートニング、マーガリン、レシチン、乳化剤の形からお菓子、麺類・・
脱脂大豆(油を絞った後)の方は、練り物、ソーセージ、パン粉、粉ミルク、お菓子、固形スープ、サプリ、アミノ酸醤油(醤油みたいなヤツ。弁当等に付いてる小分けの)
コンビニ、スーパー、ドラッグストアで買う加工品に、遺伝子組み換えのものが入っていないことことはほとんどない。
アミノ酸アミノ酸だもん、と気にしない人もいるだろうけど。
私は、遺伝子組み換え由来のアミノ酸と、自然に育つ食べ物からとれるアミノ酸を全然違うものとして捉えてる。
だから、これだけ遺伝子組み換えの問題が分かりにくい中で、なんとか汚染されないように種や栽培方法を守っている人たち、こだわって食品を作る人、選ぶ人、食べる人を大事に思う。
欧州みたいに、誰もが理解できるルールで表示してくれたらいいのに、超マニアックな人でも混乱するような日本のルール・・・
ドレミファソラシドはドレミファソラシド
と、どんな弾き方でも気にしない人もいるだろうけど。
このドレミファソラシドは気持ち良いとか、
聴きたくないとか、「何でも同じ」ではないよね〜と考える人が、食べ物のこと、巨大企業が独占していることなどで、もっと増えていくといいなぁと思う。
ただ知らないだけってこともまだまだあると感じる。
大豆を例にしたけれど、トウモロコシ(夏に野菜として食べるスイートコーンではなくて、飼料や加工食品に使われる甘くないコーン)は、もっとえげつない・・。
日本のお米の生産量の2倍も輸入してる。
飼料、コーンフレーク、水飴、お菓子、ジュール、アルコール、お酢、点滴、クエン酸ソルビトール、ビタミンC・・・あらゆる形で日々、口に入ってる。
20年前、エコリーグのギャザリングで、食の安全に関する分科会を担当した時に、集まったみんなで、遺伝子組み換え作物について演劇にした。
ちょうど髪の毛の色が青かったり黄色かったりした子たちが参加者にいて、除草剤耐性のある作物や、害虫が食べるとその害虫が死ぬようにできている作物などについて、髪の毛の色も活かして表現した。
大笑いが絶えない分科会だったのだけど、あれからまさかここまで事態が深刻になる一方だとは想像できなかった。
アタシの食生活は、生活クラブの大マジメな遺伝子組み換え問題に対する取組の恩恵で満ちている。
いつもマイノリティの側に立っている自分みたいなのが、マジョリティになったら、世界の食と農の構造が大きく変わるのになって夢見てる。