自転車の後ろに乗る

　高校入試で学校がお休みだと、海が京都に来た。
　二人でご飯を食べるなんてあったっけ？16年も姉弟やっててはじめてかもしれない。
　昔は、はるかが自転車の前に乗って、海平は後ろにちょこんと乗っていたのに、今じゃその逆もあるわけで。でっかくなったなぁ。と思うわけ。
　これまでは、夜遅くまで起きているわけにいかなかったけど、もういつのまにか高校生で、夜分遅くまで、一緒にアイリッシュカフェでセッション聞いたり、おしゃべりしたり。これから楽しみが増える予感がしてとてもよい。

しかしまぁ、おごると言っておいて、結局二日とも財布を忘れ、全部海平の持ち金を食いつぶして行った…。
「あきらかにおごる気がないでしょう？」と言われるも・・・。うぅぅぅん

似ていると言われたり、似ていないと言われたり。
でも、とりあえず性格は正反対と言っていいね。無論似ているところもあるにはあるけれど。
はるかは彼の歳には、ひたすら毛抜きやらルーズソックスの1600円のをどうやってゲットするか（だってすぐに売り切れちゃう）やら、ポケベルやら、いかにして親や先生に対して反抗するか、やらに時間とエネルギーを散々費やしていたけれど。
反抗している時間とエネルギーがあるんなら、サッカーと勉強と友達にそれらを費やすね。って感じの弟。
アホと賢者のよい見本みたいだよ。ハハハ
――といったところで、あたしゃ自分の人生になんの悔いもないんだけどね。みんな、やりたいようにやればいいさね。

とりあえず、まる2日間一緒にいて、「そぉのとおりぃ」と思うことがしばしばあった。
兄弟まなぶこと多しやね。