たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

宝探しとハンダづけ【あの日あの時は本当に楽しかった!】

  就職して一年が経った。まさか定職につくとは・・・となんど裏切られたような目をして言われたことか。
 去年の今頃とは大きく違って、今は自転車発電の取り付け方もお手のモンだし、報告書の作成もとりあえずどういう状況か把握はできるようになっている。ひのでやを今まで以上に散らかしている原因にもなっているけれど・・・
 高校時代によく遊んだアイツらは、どうやったって信じてくれやしないだろうけど、今なんと!はるかはハンダ付けを職場でしている。
動かない自転車発電装置を社長がつくった回路図をみながら、動くように修正しているんだから!!
 ハンダなんて中学の技術の時間にクラスの男子にやらせていた位で、自分じゃさっぱりいじったこともなかったけれど、見慣れてはいた。
 でも、今では「人間が2本しか腕がないことを考慮せずにハンダを発明した」の意味がわかる。つまりもう一本、どうしたって手が欲しいということ。
 それに、ハンダは長めに出しておいた方がやりやすいことも承知している。
 最近は口でくわえてやっている。でもそうすると化学物質をもろに浴びるのでよろしくない。
もともととても敏感なので、すぐに気持ち悪くなる。だから30分が限度。

 高校時代のアイツらというのは、高校時代に、よく電気屋を回っていた仲間のことで、はるかはただのお荷物なのだけれど、いちいち感動するので、彼らもうるさいなぁと言いながら、連れて行ってくれていた。
 当時、電気屋の裏には、捨てられた家電製品が山積みで、修理魔の彼らには宝の山に見えた。じきにはるかにとっても宝の山に見えるようになった。
 風の谷のナウシカを5台のビデオデッキで一度に録画できるようなのをつくったりとか、とにかく、無意味なものをわしゃわしゃつくった。はるかはみているだけ。
 あの頃は、本当に楽しかった。4人は1コ上の先輩で、今思えばずいぶんかわいがってくれていたのだと思う。学校も学年も文系理系も違うのに、数学の点数勝負!とか言って、大判焼きをよく賭けたよ。