たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

水木しげる氏

  職場の先輩(?と呼んだことはないが)に借りた本がヒジョーにおもしろかった。
 職場のはるか以外の二人は、いろんな意味でそれぞれに超大物やと思う。そしてこんな人たちと一緒にいられて本当に学ぶことが多いと。これで学ばんかったら、はるかは単なるアホやと思う。
 えぇ、そう。話を戻して借りた本。いつも二人から借りる本は面白い。今回のは、「日本中の子供たちの課題図書にすればいい。下手な環境教育やるよりずっと意味がある」と言って、貸してくれたもの。そう。はるかも大好きな水木しげる氏の自伝『ほんまに俺はアホやろか』
 読みながら何度も爆笑し、胸を打たれ、びっくりし、この人の芯を垣間見た。
 なかでもやはり、こいつの父ちゃんはさすがだ!と思った節がたびたびあった。
 そのなかでも、水木しげる氏が、戦争で南の島へ行き、左手を失くし(それでも、当時ありえないことだが、現地の人たちとまるで家族のように仲良くなり、終いには婿になってくれと引き止められるくらいなんだが)、なんとか生きて帰ってきたというとき。
 突然左手のない息子が帰ったら、両親がびっくりするだろうと、彼は左手のない自画像をはがきで先に送り、あとから本人が登場するというかたちをとったという。
 お母さんの方が、落第生の、かつ左手のないしげる氏でもできる仕事はないかと真剣に心配していた一方で、お父さんの方は「しげるは昔から横着もので片手しか使っていなかったから、いまさら片手になってもおんなしだ」(といった内容。引用するために起き上がって本を開くのが大儀い。。。)とかなんとかいったらしい。スゴイ。
 はるかも将来自伝をひっそり書いてみたら、おかしくっておかしくって隣の人にも読ませたくなっちゃった!みたいな人生を歩みたいよ。

 小さいころ、ぜんぜんテレビを見せてくれない環境がいやだったけど、よい番組があると、チチが教えてくれる。 
 「のんのんばぁとオレ」は、とびきり楽しみにしていた。

 この古いふるい家にも、間違いなく妖怪はいるんだろうな。水木しげる氏遊びにこんかなぁ。