たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

「おとな」を「すごい!」とやっと思えるできごと

「おとな」ってすごいもんだな。と思えるような経験をやっとさせてもらいました。

これまで「おとな」を腐ったもん扱いして、コケにしかしていなかったのが、これでよくわかるわ。

共同経営が難しく、8月いっぱいではるかが抜けることにしたと報告すると、
みな声を揃えて、
「いいよいいよ。いい経験だ。失敗するも成功するも本人がやってみないとわからないもんだよ。」と言った。

ありがたいです。
すばらしい先輩に恵まれてるわ。わたし。
経験というのがなんなのかひとつわかりました。
だけどもそれにはだいぶたくさんの人に迷惑もかけました。
だいぶでっかいテキストを与えられました。
「経験はしたくってもできるもんじゃない。経験する支度ができている者に、経験はやってくるんだ」と、ポジティブに考えています。


お店は9月からはイベントはなくなって、食堂として仕切り直し、相方の店として再スタートです。
月から土で12時から21時のランチと夕飯のお店になるそうです。

最後の土日は私が店に立ってます。
30日はお金の要らないお店(社会実験)ってのをやってみようと思ってます。
食べたり飲んだりの代わりに、皿洗いや窓拭き、歌唄いなんでもいいんだけど、
飲食を提供する側の私と、何かを提供する側の相手との間で気持ちのよい物々交換が成り立つのかどうなのか。
店がさらにきれいになったら、再スタートを切る相方へのバトンタッチもステキなもんだ。
たとえば次のイベント情報を30人の人に知らせてくれるというのでもいいのかもしれない。

もしもうまくいくなら、野宿者の人たちへの炊き出しをたまにやることもできるかもしれない。
毎日マックで食べてるって。野菜が食べたいって。
ビッグイシュー買ってるだけじゃなくて、次のことをできるかもしれない。


癌で亡くなった友達のこと考えながら、店をやってたけど、
(京都で2年間人をつなぐ作業を続けたらそれなりに興味深い成果が現れるんじゃないかって思ってたし、みんなが触れるものの多様性を求めていたし、笑いが生きるうえでめちゃくちゃ大事なんじゃないかと考えたりもした。)
志半ばじゃカッコがつかないよ。もう少しふんばってほしかったって天国で言ってるかな~。
癌の人たちの合宿でごはんを作る係りを買って出ようと考えてる。
それでもいいかな。それでもいいよね。

店に居る間、うそみたいな出会いがいくつもあった。
それに遭遇したし、自分がその当事者だったりもした。
ありがたい。ありがたい。

無口なマスターのいる喫茶店のウェイトレスに言われた。
「あんたはね、お金は貯まらないよ。だけど、大盤振る舞いで情報や人をつなぐ作業をガンガンやりなはれ。そしたら、ちゃんと廻るから。神様は見てるもんやで。いろんなことしてもらった人に恩返しなんて大抵できない。こっちにその力がないんよ。逆になにかやってやってもその人に力がないために、何も還ってこないこともある。だけど、神様はちゃんと見てるから、大盤振る舞いで行きなはれ」って。

京都に居を移して今日で5年と5ヶ月。
あぁなんだかえらい多くの人たちに育ててもらった。

今、なんだかありとあらゆる人が生きてることに感謝と感動が止まらないよ。

ホント生きててよかったよ。この世最高だよ。