たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

グルジアが忘れられた世界でなくなったとき

五輪の開幕で記事が小さくなっていますが、
南オセチア衝突のこと

よその国の戦争で、
こんなにリアルに恐ろしいのは初めてです。

ニュースも見たくありません。
逃げることができる先進国に私はいます。


私が2年ほど付き合ってた人はグルジア人で
当時から、
いつ戦争になるかわからない。
戦争になったら、自分は呼び出される。
グルジアの歴史は戦争の歴史と言っても過言でない。

22歳で出会ったときには、
これまでの人生の二度の戦争で、二度弾に当たりかけた。
と言っていた。

そして、いつも Georgia is the forgotten world.
と言っていた。

アメリカ人や日本人で、グルジア(Georgia)の国名を知らない人、位置を知らない人は多いだろうって。
でもそれだけじゃない。
戦争が起きていても汚職によって国民のほとんどが苦しい生活を余儀なくさせられていても、国際機関をはじめ先進諸国、メディアなどが見てみぬふりをしているという意味で呼んでいた。
第三世界って呼ばれている国とも違って、
世界から忘れられた国と呼んでいた。

2002年7月の彼の話(某大学で講演のチャンスをもらいました)ですが、以下にアップしています。
http://www.geocities.jp/eco_dandelion/japanese.htm
http://www.geocities.jp/eco_dandelion/english.htm


今、五輪の影に隠れながらも、私たちはグルジアの国名とだいたいの位置を捉えたと思う。
だけども、それが戦争でじゃー、悲しすぎるよ。

別れてから一度も連絡を取らない約束だからまるでわからないけれど、
もしも彼があのままグルジアにいるのなら、
今この戦争に関わっていることだろう。
頭のよい人なので、銃を持つことはないけれど、ブレインとして司令塔にいるのが彼の役割だと聞いている。

人に銃を向けろと言われたら自分を打つタイプの人間なんだ。
本当の戦場でブレインとしてやりとおせるはずがないよ。

他にもグルジア人の友達が心配だよ。
「わからないことがあったとき、私の父は、何食わぬ顔で答えてくれるのよ。バカにされることは一度もなく育ったの」
って、ニーナが言ってたの。
はるかは自分よりアホだと思うやつをコケにする癖があるから、よく思い出して肝に銘じてるよ。