たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

演劇の世界

週末は、劇団衛星のお茶会演劇「珠光の庵」の上演を手伝いました。

まず、結論を言うと、私みたいなおっちょこちょいは、演劇は観るだけにしておいた方がいいってことだな。

3日間、久しぶりに短期留学をした感触だった。
最近、東北以外に異文化体験をする機会がめっきりなくなった。

自分と全く文化の違う人たちの中に自ら身を置き、
見よう見まねで自分の言動を相手に合わせようとし、
その中からさまざまなことを感じて、獲得する。

うん、まさに短期留学だ。

チケットが売れて、席が埋まっていく感じは、なんともいえない感触なんだな。
しかし、それでも私は、明日観劇したいかどうかを今日にしか決められないから、直前にしか申し込めないんだよな。とか。

仕込み(準備)とばらし(片付け)というのは、こんなにも大変で、それなのにこんなにも段取りよくご機嫌にやるもんなんだな。
私が触ったら、壊したりトラブルのもとになるだけだから、それ以外のことをやろう!とか。

舞台監督さんとか制作さんとか、何やっているのかいまいちわからない人たちは、こんなにも大変な仕事をしていたのか。
よく演劇のときに表に立って、入り口を示してくれる係りがいるけれど、それというのは、このように孤独で、かつ人が来るとこんなにも心に花ひらくものなのか。とか。

黒子がなぜ黒子なのかわかった。とか。
全体を見る役割のときは、他のことをすべきでない。とか。
一瞬前までそこに人がいても、その瞬間人がいなければ、そこには人がいないということなんだ。とか。
収支が(予想だけど)ありえないバランスなんじゃないかとか。


客席30席って、えらい環境だな・・。
互いに相当な影響を与え合う、という意味で、客は客ゆえに自覚がないだろうけれど、かなり芝居を創る要因になっている。

お茶のお稽古で、さんざん注意される御菓子器の持ち方とか、正座から立つ立ち方とか、礼の仕方とか、手のつき方とか・・そういうあら探しを始めると、お芝居を楽しめないものなんだ。
それがお芝居に慣れていない人であれば、余計にきつい。

お客さんは、本当に毎回さまざま、人それぞれで、不快そうな人もいるし、不服そうに帰る人もいる。
おもしろかった!と言ったり、あたしこういうのホンマすきやねん!と言いながら帰る人もいるし、役者が近すぎ!と驚く人もいる。

いずれにしても、観劇前と後とで、確かに自分の中の何かが揺さぶられているという意味で、興味深い代物だと思う。

今後は、やっぱりお客さんに徹しよう!
それに、フリンジシアター(300人以下の舞台)がいいなと再確認。