事件

　デンマークの学校でクラスメイトが、飲んで帰った日に嘔吐物をのどにつまらせて窒息死した。
ガーナの父が亡くなって、やけになって飲んでいたところがあった。と後から一緒に飲んでた子たちに聞いた。
彼の死は結局誰のせいでもないのだけれど、一緒に飲んだ子、近くの部屋に住んでいた子、同じ国から来た子、仲が良かった子は、当然のように自分を責めていた。学校側はすぐにカウンセラーをつけた。
事件というよりは事故なのだけれど、それでも大人である学生たちに敏速に対応した。
はるかは環境の集まりでバルセロナに行っていたのだけれど、帰ってくるまでなにも知らされず、帰ってきた時には、もう1週間も経っていて、周りとの温度差や現実としてなかなか受け入れにくかったのだけれど、先生はすぐに「必要があれば、カウンセラーなり先生が話を聞くからね。」と言ってくれた。

長崎の田舎で分校の先生をしている友達が、狭い世界のその学校で先生がいかにずさんかを電話で漏らしていた。
　聞いている分でも、それでは子供たちがおかしくなってしまう。と思った。もうすでにヤバイ。
　先生たちも息が詰まりそうなくらい、やることは多すぎるし、大変なのだろうけど、愛のない人間に接されても、子供たちは本当にロボット化するだけじゃんか！
　息を詰まらせているこどもにぎゅぅっとハグしてくれる人がすぐそばにいればいいのに。
　はるかハグ屋さんになろうかしら。
　ハグせずにはいられないもの。