たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

パレスチナ

ものごとの全体像を見るのってすっごくムズカシイ。
ある面からものを見て、ものを言い、行動することをずっとやっていて、そのときに「どうか自分があらゆる意味での弱者の立場にたって」ということを意識していたけれど、IPCに行って、そのことが毎日音を立てて崩された。
高校生のとき、環境問題のことを考えて、おそろしくてわなわなして夜も眠れない日が何度もあった。本当に全身が悔しさとか畏れとか不安とか・・・あらゆるネガティブな要素で押し潰されそうだった。こんなことあんまり人に言わなかったけど。でも大学生になってしばらくして、どうしてあの気持ちを忘れて毎日を過ごせるのか不思議だった。同じはるかなのに・・・。
自分がリビアに生まれて、リビアの空気を吸い、リビアの水を浴び、リビアの音楽を聞き、リビア人に微笑まれて、リビアの砂漠を感じていたはずなのに、自分に一切のその記憶がないことに対する不可思議な感情と似ている。
あるいは、自分がなにになりたいか?と聞かれて、「石になりたい」と答えていたことを覚えているのに、はてなぜそうなのか。一切理解できない。同じはるかという人間の答えなのに・・・。 このことを受け入れ難かったのと似ている。

9.11の後、やっぱり第3次世界大戦の予感に押し潰されそうになって、布団の中で息を凝らしてふるえたのは、今日までは続いてない。

ものごとの全体像だけでなくて、ものごとを持続的に見るってのもムズカシイ。

ものごとをある側面からでなく、両面から見ようと思ったのが、デンマークへ行ってから。
ものごとに100の側面があることを意識せねばと思ったのが、やっと今日。

自分がどこにいて、どうしたいのかさっぱりわからないよ~。
でもとりあえず、そのときそのとき自分が感じることを大事にしたいと思う。
すぐに忘れちゃうから、自ら自分をまた思い出せる場へと連れ出したいと思う。