たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

本多勝一さま

拝啓 日に日に寒くなって参りましたが、いかがおすごしですか。
先日は京都の「東アジアの希望」の会場まで足を運んでいただきありがとうございました。(一参加者に過ぎない私がこう言うのはちょっと変ですね)
本多さんはお話の最後の方で、「どうして日本の若者が世界の状況、日本の動きに対してデモなどのアクションを起こさないのか、さっぱりわからない・・・」とおっしゃっていました。
私が考えるその理由がありますので、お手紙でお知らせしたいと思いました。

第一に、私たちの世代(私は79年の生まれです)は、その前の学生紛争の時代を何かしらの映像として記憶しています。おそらくテレビや書籍なのでしょうけど、小さい頃に受けたその印象は、正直「怖い」というものだったと思います。今でも拳を振り上げてのデモや座り込みをすることにも抵抗感があります。
つまり、良いイメージがありません。どんなにその主張が共感できるものであったとしても、そのスタイルへのイメージ(固定観念とかではくくれないもの)が、行動を実行に移せない理由だと思います。
ですから、今新たな形の表現方法は模索されているし、試されていると思います。歌ったり、絵を描いたり、仲間が集まって話したり、ホームページ上で想いを表現したり・・・。これらが直接的に何かを変える要素の薄いアクションだと考えられるかもしれませんが、少なくとも本人の望む表現方法は、こういったアーティスティックなものでありたいのだと思います。この意味で、確実に若者は動いていると思います。そうでなければ「東アジアへの希望」という会場に1000円も出してあれだけの若者は来ないでしょう?これは朴一(ぱくいる)さんもおっしゃっていました。