たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

採血と貧血

 京都に来てから明らかに、肌の調子も体調もよくない!
 風邪ばかりひくし。
 あまりにのどが痛くなってきたので、恐ろしくなって(だってつい2週間前に風邪ひいたばっか)、漢方のお医者さんに行った。

 「まだ直らないのかい?」と聞かれて、「いやまたやったんです」と答えるのはカッコわるいだけかと思ったけど、「ちょっと体質改善した方がいいね。採血しよう」と言われた。
 はじめは耳を疑ったよ。何を隠そう。私は注射大嫌い人間なのである。看護婦さんが失敗して痛い思いをしたことが何度もあるので、いつも「一番上手な看護婦さんでお願いします」とか「一番痛くない針でお願いします」とか、さんざんわめく。
 1年半位前にも、大学の検診で、おいしゃさんがはるかの扁桃腺が肥大しているとか言って、採血に持ち込まれ、さんざん看護婦さんにプレッシャーをかけた挙げ句、やっぱり注射針をさしたのに、血が採れなくて、痛くて、採れた時には貧血で、吐き気をもよおし、ベッド行きになった。結局、私の首が細長い為に、扁桃腺が肥大しているように見えただけで、なんの異常もなかった。錯覚にだまされるなよ!頼むよ。

 とりあえず今回は、前回の教訓を活かし(相手にプレッシャーを与えれば、相手は間違いなく失敗する)、それならついでにHIVの検査もしてくれ。と懇願した。
 性教育が大事だ!とか、人権教育が必要だ!とか、さんざん言うくせに、いままで採血が恐ろしくて、HIVの検査に行けなかった。検査をすれば、もっと声高に自分の主張ができるだろう。

 とにかく、丹田に気を集中させて、採血は乗り切った。
 先生はやさしくて、ベッドの上での採血を許してくれた。
 「痛くないだろ?」と声をかける先生に対して、どうして採血中に会話ができるんだい!?と思いながら、泣かずにやりきった!
 はるかにはるかははなまるをあげたい!

 身体が弱かった小学生の頃、髄膜炎で一日何本もの注射に耐え、髄液を採るための太くて、恐ろしく痛い注射を麻酔無しで歯を食いしばっていた自分を本当に抱き抱きしたいよ。
未だに残る点滴の跡が、今のはるかを励ましてくれるよ・・・。あぁ。