たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

欲-責任+欲

 とにかく、彼女にすべてを決める権利があるわけだから、それだけを伝えた。
 これを買って帰ったら、パパとママに怒られると思う。それがこわい。
 でも泣くほどほしい。
 はるかに買ってもらえたら、パパとママも怒らないかもしれない。でもはるかは買ってくれるって言ってくれない。
 お昼はごちそうするよ。とだけ言って、だから持ってるお金で自分で決めたらいいよ。とだけ言い続け、相談にはのった。
 のみものもスナックも全部我慢してた。ずっと。
 最後にだいぶ長いこと考えた末、引き返して買った。
 買ってなかったら、今晩は後悔で眠れなかったかもしれない。パパとママに怒られるかもしれないことを恐れながらも、それに立ち向かうに値することを選んで満足してた。

 物欲は果てしない。自分ひとりでも大変だというのに、子どもがいたらその分まで付き合ってしぶとくかんがえなくっちゃならない。想像するだけで子育てが楽しみだ! 
 自分の物欲は、それを買っても満たされないことがある。つまりそれはそのものがほしいのではなく、たとえば女性性の象徴であったり、手に入れたいのに入らない目に見えないものの代替物であったりする。
 自分が欲しているものが、何かの代わりでないか。よく見定めることができるといい。
 賢い消費者ならぬ賢い快楽主義者めざそ。