たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

泣くという浄化法

 彼女は、泣くことを我慢しなくてよい。と悟った時から、ひたすら泣いていた。1日の半分以上泣いているんじゃないかと思うくらい。
 別な日。音楽を聴きながら、リラックスしてメディテーションをしていた。全員で。
 はるかはひとり、横にならずに、座禅を組んだままずっと座っていた。
 たぶんあの身体の痛さからいうと、45分くらいたった頃、ずっと泣いている彼女の横に移動した。
 海や星が見える外のお風呂に一緒に入ろうって約束していたから、これだけ泣いてたら今日は無理だな。と思って、ただそばにいて静かに彼女をさすっていた。
 それまでもその後も、いつも、彼女が泣いている理由を聞いてみると、はるかの固定観念をみごとひっくり返すものだから、しばらくして「泣いている理由を聞いてもいい?」
と言ってみた。
すると、「うん。」「あのね。わたし、おかあさんの子でよかったなぁって思って」
・・・今度ははるかが泣く番で。
はるかはそう思うチャンスが10代の時はなかった。今となれば、離れているからそう思うことがあっても、それを伝えることはなかなかできない。
過去の自分のいろんなこと(わるい行い)が思い出されたのと、彼女とおかあさんがふたりではるかのこともダイスキだよと、ぎゅぅっといつまでも抱きしめてくれたのとで、限界がきて、はるかはその場を去るしかなかった。