たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

TSUNAMIからの生存者

そうそうカクムさんの話やった。

カクムは、スリランカで年末に地震を体験した。
サーファー仲間で波がよくみえる塀に腰掛けて、みんなで海を眺めていたという。

すると、向こうから見たこともない波がやってきたので、みんなで、血相を変えて、塀を海とは逆側に飛び下り、ひたすら逃げ出したんだって。
ひたすら走って、ホテルに入って、二階にかけのぼったところで、海水に追いつかれたんだけど、また海に戻っていったらしい。だから、またホテルから出て、海とは逆方向にひたすら走ったって。みんな逃げろ~って言ったって。サーファーは、「海は引いた分だけやってくる」ということをよく知っているけれど、その経験のない人たちは、”WHERE IS THE SEA??”と言ったり、波がひいたことで突如あらわれた巨大な砂浜にぴちぴちはねる魚達を取りに行ってしまったらしい。
カクムさんとそのサーフィン仲間は、その後も皆無事で、山に住む現地の人たちに助けられて、生きて帰ってきたのだけれど。

津波は満月の日に起きたんだよね。

この3日前。このメンバーは、同じ塀に絵を描いていたんだって。
ひとりの人が、サーフボードに寝そべる女性と、波を描いた。波の下にもぐりこむ技(なんていうんだろう。あとでしげちゃんに聞こうっと。)だったんだけど。
それをみて、別な人が、「それはビッグウエーブじゃないなぁ。どうみてもTSUNAMIだよ。」ト言ったらしい。
別な人が、満月を描いて、その女の人の足からでているパワーコード(足首とボードを繋いでいるもの)につなげた。まるで、女性から満月がうまれたみたいに。
このときに、人が描いた絵だというのに、サーフボードを黒く塗りつぶしてしまったらしい。
また別な人が、その大きな波の向かう先に、スリランカのその町を描いた。

この絵を描いた時に、ドイツ人が、カクムに「日本人の君なら、もしもスマトラ沖で地震が起きたら、ここに津波が来ると思わないかい?」と聞いてきたらしい。
彼は、何を馬鹿げた質問をと思いつつも、正直にそう思ったので、「そうだな。スマトラ沖で地震が起きたらここに津波がくるだろうな」と答えたという。

3日後の満月の日、塀から津波を見る事になったという。


日々の生活の中で、いろんなサインがあると思う。
そう言うのにもう少しビンカンでありたい。