たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

原爆展で一番ムカついたこと

10日前のことだけど、少々ムカムカが落ちついてきたので、パソコンを壊さずに活字にできる。

暑い暑い日。チャリをこぎながら、こんな暑い日に原爆は落ちたのね。と想像した。

すると、用事があった会場で、たまたま原爆展をやっていたので、これは見なければと思って入った。


長崎を離れて、客観的に長崎を見ると、やっぱり地名やなんかがリアルにわかる分、広島の写真とは明らかに違う別の感情「+α」が自分にわき起こる。

長崎で家庭教師をしていたとき、ぐれて高校を中退した子を見ていたのだけど、もっかい高校に行きたいと言うわりに、だいぶすっぽかされた。
そういうとき、彼のおばあちゃんから長崎の昔の話をよく聞いた。

彼女の話が、京都にいて、長崎の写真をみながら思い出される。とてもリアルに。


原爆展で一番ムカついたこと。2つあった。
むかつく。という感情よりも先に、反吐(へど)が出そうになった。と言った方が本当は正しい。

英語が単語としてでなく、もっと直感的にわかるようになったから、より強く感じるようになったんだと思うけど、

あの原爆の名前。
広島に落としたもの-リトルボーイ
長崎に落としたもの-ファットマン

リトルボーイという名前の巨大な爆弾が、暑い暑い昼下がりに何の疑いもなく遊んでいたリトルボーイズの体や心を焼き尽くしたのかと思ったら、怒りで倒れそうになって反吐が出そうだった。
今書いていても、涙やら汗が出て、怒りのエネルギーが頭上にあがっていく。


もうひとつは、たくさんあった詩の中の
「輪姦」という題名の詩。

米兵に輪姦された少女のことを、まざまざと、あらあらと書いていた。
においや音や叫びや光景や感触があまりにもリアルすぎて、
まるでその場でそれを見てしまったかのような、一種トラウマを背負わされたような感じがした。

詩を読んであそこまでにおいがしたのは初めてだったと思う。しかも波のように吐き気を呼ぶにおい。



この怒りのエネルギーどうやって変換しようか。