たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

クボタのアスベスト被害

この問題を明らかにするひも解きをしたグループ「関西労働者安全センター」の片岡さんのお話を聞いた。

昼間の会議で、気候ネットワークのニュースレターの一面に、地球温暖化問題とアスベストの問題は同じ構造だというのを流し読みした。80年代に分かっていたことを隠してきた、言わずにきたツケが今出て、たくさんの被害者がでることを食い止められず、死者は、8月23日の調査時点で、55人中47人。今後も増加するろう。

温暖化問題も、これだけのことが分かっているのに、対応していない。
毎日仕事で触れる資料のおそろしさに、たまに我に返って、息がつまることがある。このまま時間が過ぎれば、びっくりするほどの被害が出るろう。


紐解き段階で、二人の女性が、偶然に偶然を重ねて、クボタ周辺の住人被害に出会い、気づく。

いろんな調査や、個人個人としての聞き取りの末に、いろんな力が作用して、公になった。

これまでの、たとえば水俣病とかと大きく違うのは、このテンポ。クボタの動きが早いから、どんどん進む。
国に線引きを任せる。尼崎には他にも石綿を使った工場はたくさんあったから、自分らだけが原因じゃない。といった主張で回避していくつもりかもしれないけれど、このテンポに負けじと、これからどうするか。を、これまで孤立していた被害者やその周辺がどう対応していくかなんだろう。

ところで、一般的に女性の勘ってやっぱり男性のそれとはだいぶ違うのかもしれないと思う。

私のハハも地元のごみ発電所の問題が浮上するとき、最初にかぎつけた。かぎつけたハハに、内緒話をしてしまう人がいた。そして問題は明るみになった。

六価クロムの訴訟で大勝利をおさめたのは、アメリカ人のあるシングルマザー エリン・ブロコビッチだった。

結局女の方が命に対する動き方は敏感で、深くって、直感的なのではないかしら。一概には言えないけれど。

講演の間、小学生の頃の夢だった名探偵のことをぼんやり考えていた。
今後明らかになるだろういろんな問題において、深く掘り下げて、被害者と個々に聞き取りをして、問題解決をしていくような女性に異様にあこがれている部分がある気がする。

いやいや自分の話に摩り替えてはいけないね。
自分の中でいろんな思考があったにしても、とりあえずこの問題は、ホンマに深刻な公害問題なわけだから、この最新情報やメディアを介さない生に近い情報を人に伝えていこう。