たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

13歳の今日書いたもの

昨日は同居人、はるか以外の6人がなぜか留守。

論文修了者はヒッチで旅に出ており、
パン職人はドイツまでパンを食べに行っており、
迷える研究者はインドネシアに飛び、
彫刻家は大阪に行ったきり戻ってこない。

最近ショートステイをしているボクサーは、「短期バイトが入りましたので、4日間ほど留寸にします。」とメモを残している。
三線弾きは、未だインドかどこかを放浪中。
絵描きの新しい住人が入るにはまだ2週間ほどある。
そういえば、ななめ向いの部屋のアイツは、しばし見ないがどこへ消えたか。―と思っていたら、今日はいた。ケーキが昨日でなくなって残念。

昨日はこのでっかい家にひとりぽつねんとしていた。




2月14日は世間ではバレンタインズデイなんだけど、はるかの中では、ものすごく大事な人を失った日。

13年前のはるかは13歳で、この事実を受け止めるのに精一杯で、このときも、とにかく活字にしてこらえた。

93年の2月の後半で書いたものは、ノート一冊分。
あんまり字変わってないな。

他人が書いたみたいにはずかしくって、かわいらしくって、それでいて自分自身の感情をもろに直球で思い出すことができる。

93年2月15日月曜日


光る あなたは 何よりも 美しく
輝く あなたは 誰よりも すばらしく

世界中の人に あなたの その輝きを
 ふりそそぎ わけあたえる
  それが あなたの 新しい役目

光る あなたは 永久(とわ)に美しく
輝く あなたは 永遠にすばらしく




あれから13年。霧の立ち込める糺すの森を涙して、マントラを唱えて歩いていようなぞ、体育館の裏、ウォークマンでカセットの今井美樹を聞いていて泣いていたはるかが想像できるはずもない。

13年後、誰と何をしているだろう。
まだ星になる支度はできていないだろうな。
そのとき私は彼の歳を越える。

13年前の今日から、日記の対象を彼へと変える。
ウェブにあげるようになってからは、彼から別なものへと変えた。

今日はせめて短い瞑想をしてか床に就こう。