たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

起きた化学反応=無口が口を開くとき

しばしご無沙汰なんて書くと、書きたいことが出てくる。なんてわかりやすいんだ。

あちこちに住まうと、あちこちに家族ができる。
過去の同居人すべて。
仲良くなった人たちは、とーさん、かーさんみたいな存在。じーちゃんばーちゃん。にーちゃんねーちゃん。妹弟。。。犬。家。店。。。いろいろ

京都に住むようになって、ほぼ同じころ京都に引っ越してきた一家は、週一で会う家族のよう。
昨日ついに、彼を連れて行った。
前に連れて行くと言った日に連れて行かなかったら、一家でがっくりされて、「家中そわそわで落ち着かなかった!」「楽しみにしてたのに!」とさんざん言われた。子どもたちは、ちょっと緊張していたみたいで、「な~んだ、よかったー」と言っていた。

娘が初めてボーイフレンドを連れてくるかのように、ごはんがきちんと配膳されて、みんなで待っていてくれた。
そして、席について食事が始まるなり、無口で有名な主が、この彼に延々と話し始めた。

しゃべらない人っている。しゃべらないことってある。
なにか深く考えているようでしゃべらない人。漏れないようにしてるのかな。
ぽかーんと力が抜けていてしゃべらない人。空気の様だよ。
たくさん話を聞いてくれる役目でしゃべらない人。アンタらいないと、口から生まれてきた様なはるかみたいなやつは生きていけないよ。
言語化するのにゆったりな人。きっと感じることが多様で複雑なんだろう。
ムカついたときに無視。
がっかりしたときに無口。
懸命にやるときにだまる。
職人に多いね。しゃべらない人。その人から出る一言がとても大きい。

ともあれ、無口な主が、堰を切ったように話し始めた。
主の妻は言う。
「ここ2,3ヶ月でこんなに話すことはなかった。」
「初めて会った人なのに、彼は人類学者になれるわよ~。」
「すごい能力を持っているのねー。」
主の説教のような一方的な演説は、私はさっぱり聞いていなかった。
ただ、めずらしいものを見た!驚きと、軽快な水の流れのような音に居心地の良さを覚えた。これをまさに人による化学反応と呼びたい。

三者を交えると、自分のことも彼のこともその第三者のこともはっきりすることが増える。

さて、次は誰のところに連れて行こう。