たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

引越し前に認められる住人

引越しすることにしました。
一乗寺は、本当に住みよいところなんだけど、
なにしろ、一乗寺と職場と店の3点を結ぶ大三角形では、
気分転換のサイクリングにはもってこいなんだけど、
疲れているときはキツイ。
その上、忘れものが激しい私としては、取りに行く時間と体力のロスがでかすぎる。

目の前にある天然酵母のパン屋さんも、開いている時間に家にいないから、においばっかりをゲットしていて、お口に入らない。

歩いて1分のウッドノートには、店をはじめて以来、ほとんど毎晩通っている。
夜中まで開いているカフェで本当によかった。
そして、スイーツのおいしいカフェで本当によかった。


もう引っ越すというこの段になって、
私は住人に認められたかもしれないと思った。

先日、近くにできたラーメン屋に、「引っ越す前に行っておこうか」と行ってみた。
おなかいっぱいで帰ってきたら、
大家さんがちょうど出てきた。

「おいしいもん食べてきたんか?」
「はいー。そこにラーメン屋ができたから、ちょっと偵察がてら・・・」
「ほーかー。いやな、あんたんとこに持って行ったろ、思うてな。」
と、お好み焼きを出した。
「食べれるか?」
「はい。食べられます。ありがとうございます!」

私は、おなかいっぱいなのに、まんまともらってしまった。
実際、その後食べたわけなんだけど。

それで、部屋に帰ってから、ちょっとよく考えてみたところ・・・

たぶんあれは、うちらに持ってきたんと違うだろー
ということになった。

うちに来るときには、絶対に使わない大きな玄関から出てきた。
うちに来るには、庭からか、勝手口からかだ。

京女のとっさの機転で、そう言ってくれたんだ。

あたしゃ機転どころか、だいぶ考えてから気づいた。

あそこで、「私たちおなかいっぱいなので、どなたか別の方にどうぞ。」
と言うべきだったのでしょーなー。

あいちゃーと思って、あわてて ずんだもちを持って行った。
「へぇー。前にテレビで見て、いっぺん食べてみたいと思うててん」
と、言わはったけれど、
それも京女のとっさの機転なんやろーなー。

初めておうちにあげてもらって、彼女の趣味の書道やら、お琴やお茶やお華の話を聞いた。

住人として認めてもらった気がした。

京都にいても、京都の御作法に触れることはほとんどなかったけれど、
大家さんにはいろいろ教えてもらったと思う。

うちらまるで話がかみあわなかったけど、本当に勉強になりました。

一乗寺を離れるのがえらくさみしーわー。