たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

【エピゾ・バングーラ ソロライブ~お寺でアフリカン~】(チラシより)

エピゾ・バングーラソロライブのチラシより


 私はアフリカの踊りや音楽を学んでいる者ではないけれど、機会があるごとにエピゾ・バングーラのワークショップに参加したり、演奏を聴きに出かけたりする。
それは、彼のパーソナリティがとても魅力的だからだと思っている。
 
 初めて彼に出会ったのはちょうど5年前の京都で「ギニアからすごい大物が来てる。こんな機会はないよ。」と言われ、ダンスのワークショップというものに初めて参加した。『とにかく楽しくてたまらない!という状態で踊るのがいかに大切なのか』を、そして、『生のドラムに合わせて踊ることがどれ程気持ちのよいことなのか』を知った。彼は世界共通語のボディーランゲージとわかりやすい英語と片言の日本語でレッスンしてくれた。
 
 翌年再び京都で会った時、彼が私を覚えていたことに驚いた。「一度会った人のことをだいたい覚えているんだ。」と言っていた。世界中を飛び回っていて、たくさんの生徒さんや観客と出会っている人なのに?
 
 その後、彼と彼の兄弟たちを招いて、ドラムやダンスのワークショップキャンプをする(Live Love Laugh主催)際に、食事係としても関わるようになった。一度だけ、ジェンベというアフリカンドラムのレッスンを受けてみようと思い立った。  
 参加者は、ギニアに短期留学の経験がある人、それが叶わないからキャンプに参加しているという人、とレベルがとても高い。それでも彼はクラス分けをしない。たいこをレンタルして初めてパーカッション楽器に触れる私と全国からの熱いジェンベドラマーが同じ輪になって叩く。
 最初、ウォーミングアップといって、シンプルなリズムをいくつもやって、身体をならしていく時間がある。信じてもらえるかわからないけれど、このときに私は確かに誰かの歌声を聞いていた。きょろきょろと周りを見渡すけれど、それはリズムが代わるたびに別な歌声になる。男の人や女の人の歌声。そこで食事の時間に、私は彼の弟達に聞いた。「あれはなんだったの?」一体たいこのどういう現象がそう聞こえさせるのか。「それはエピゾに聞いてくれ」そう言われ、同じ質問を彼にした。すると、彼は大きくひとつ手をたたいて、そして広げて言った。《Welcome! That is the African Spirits!》
 私は、いつかまたあの歌声を聴けるのではないかと期待して、彼らが来日する時には、赴くようにしている。
 
 それに、会う度彼の生き方から多くのことを学ぶ。感じること、表現すること、今を最大限に楽しむこと・・・。
 私は、彼らが生まれながらにしてミュージシャンで、音楽や踊りや語りでもって人々にさまざまなことを伝承しているというところにも、非常にそそられる。
 また、心身が疲れている友達を彼のライブに連れて行くと、さめざめと泣き通したりする。これらを見るにつけ、アフリカの地を離れても彼らの不思議な力は健在なんだと私は信じている。
 
 今回、京都のお寺でグリオの方のライブができることをとてもうれしく思っています。
この機会に一人でも多くの方にエピゾ・バングーラと彼のパフォーマンスに出会っていただきたいです。会場で皆さんのお越しをお待ちしております。     


                     主催者 大関はるか