たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

さくらが木の中に持っているもの

宇都宮で、おばあちゃんちからうちまでの往復は
もっぱらバスでした。

車に乗れない(ペーパー)のと、
自転車が面倒なのと、
バス通学時代が懐かしいのとで。

宇大の工学部の桜の木は、まだひとつも咲いていなかったけど
(今ごろはもう咲いてるでしょ。)
なんちゅぅか、ぶほっ!って、何かを出す素振りはあるわけで、

見た目は葉も花もない枯れた木の格好をしておきながら、
素振りとしては、エネルギーがあふれんばかり。

人生何度も春を経験していると、
あれが咲いたところをイメージする(思い出す)ことができますわけで。

一体どこに隠し持っていられるの!?
桜の花びらや花粉や色やにおい、それにがくと葉っぱ。
ありえない量の素材を、あの突っ立ってる身体の中に秘めているなんて、
これから出てくることを知っている今となれば、不思議で仕方ないです。

宇大の工学部の桜の木たちは、切られてない。
広いところでまだ寒そうにしているけれど、
あと数日で、あの下にシートを敷いて騒ぐ人たちまでがイメージできる。

小学生の頃、ここで花見をしたなぁ。とか、
もっと小さい頃、飛行機に向かっておーい!って言ったら、
ウインクしてくれた!とか、
おかーさんとお散歩がてら、駄菓子屋で買ったプリンは、スプーンがついてなかったけど、おかーさんは、「こういうときはフタでスプーンを作っちゃえばいいのよ!」と、アルミのフタで食べたのがおいしかったんだよな。とか、
大学生と楽しい会話をして、明日もきっとここで会おう!って約束して行ったのに、来てくれなかったとか。。。
↑大学生との思い出は、最近までは、寂しかったことに分類されてたけど、
あの人たち、もしかしたら、部活で先輩に絞られていたのかもしれない。来たかったのに、行けなくてゴメン。と思っていたかもしれない。
と、今回思った。


冬の間に、桜の木をぶった切って、中を解剖しても、どこにも桜の花や葉っぱのあかちゃんは見えないだろうね。
不思議だなぁ。


この冬、私は一度も風邪を引かなかった。
こんなこと、ない。
小中学生の頃は、冬にはインフルエンザにかかるもんだと思ってたし、
社会人になったって、冬の風邪はお決まりで、
引くと決まって、
コンコンと寝る。
顔面痛や頭痛でしんどいのが、ひとつずつ軽くなる。

食べれずで、胃腸が休まり、
熱を出して、肌がきれいになり、
大量の鼻水で、顔面というか頭部が軽くなる。

ところがこの冬、風邪をひかなかった。

冬の間にたまったモノたちは、どうやって外に出るのだろう。
桜の木が、桜の花も葉っぱもつけずに、春を過ぎ、夏を過ぎ、秋になって、冬になったら、不気味なように、
私の身体にたまったモノたちは、風邪という手段をとらずに一体どうやって外に出るの??

と、思ったら、

花粉症になりました。お初。

深刻な花粉症の人を前には口が避けても言えませんが、

私の感想といえば、

「ザ・爽快!」

おおきなくしゃみがブルンブルン
白目の内側かゆくて涙ぴしゃぴしゃ
鼻は粘性を一切欠いたもんがツター
耳の奥と、のどとべろの奥がカイカ

黄砂や花粉やほこりがはるかの身体から出たい出たい!

風邪のときの方が、
ゲロとか、痰とか、青い鼻水とかで
ゴミが出ている感があるからリアルなんだけど、

花粉症は、皆透明。
例年のように、ゴミ全部出してくれているなら良いんだけど。
色はつかないんですか?
と、身体に伺いたい。

長崎で皿うどん初めて食べたときに、
えっ固焼きそばには酢が付かないんですか?
関東ではそう食べるんだけどなぁ。

と、文化の違いに驚くみたいだ。

文化の違いと言えば、

宇都宮駅でバスを待つ間、
はるかが高校生の頃の文化は、
後ろの壁にもたれかかって待つのがステータスというか、
それがかっこよさの文化だったのに、
(バスが来ると、自分はあの人よりは後に来た。って感じで、自然と順番に乗り込む)
今回帰ったら、バス停もバスもよく知っているはずなのに、
みんながきちんと並んで待っていて、後ろにいたはるかがバカみたかった。
あっ文化が変わったと思った。

バスもおなじみだし、バスカードも借りて持っているというのに、
バスカードを一体どこから挿入していいのかわからない。
今の文化に馴染んでいない自分を見た。


それを言ったら、
うちの犬。
かわいい。大好き。散歩うれしい。
(でも年に一度しかお目にかからず)

彼の散歩のコース(現代文化)がわからない。
土のあるところでウンコをするはずなのに、
ウンコを我慢させたままアスファルトを散歩してたらしく、
「おねぇちゃん!本当にもう我慢できない!!」と、
アスファルトで急ブレーキをかけて、彼はウンコしちゃった。

あっちゃ~と、スコップでとって、運動会の競技みたいに、ウンコの乗ったスコップ持って、土のあるとこまで走りました。

異文化に触れた最初のときは、いろんな失敗がつきものです。
そして、これが異文化交流の醍醐味だぁね。