たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

人間の待機電力について

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かくして、私は、自分のエネルギーの使い方を
少々改めることを決意して、
ひとまず、デンマークへ発つことにした。

それで、またいつもの「空港って特別な場所だよなぁ。」と、十分センチメンタルな気分になり、
空の上で、人間の待機電力について考えた。

待機電力というと、待機時消費電力の略で、
要は、テレビや炊飯器、エアコン、電子レンジなどの家電製品で、
リモコン操作で動くものや、タイマー機能のあるもの、照明をすべて消してもまだ緑や赤に点灯している機器があれば、それらはすべて待機電力を消費している。

つまり、使用者である私は使っているつもりがないのに、彼らはリモコンでいつ指示されても動けるように、微量の電気を流して、待機してくれていたりしているわけだ。
これが、年間の電気代の1割近くを占める。
なので、3,4人家族の家なら、年間1万円位、このわけのわからんもんに使っている。
だから、待機電力をカットしよう!などと、言う。
これは、私が仕事上、何十回もいうセリフだ。

ちなみにデンマークでは、すべてのコンセントに、すでにスイッチがついている。壁のコンセントの上にスイッチがある。
もはや、誰も待機電力カットなんてことは、言ってなかった。。。
断熱っしょ! だった。


ともあれ、このちょっとずつちょっとずつ流れている電気が、塵も積もればというやつで、
私は、逆に、空の上でこう考えた。。。
(エネルギーって、電気などのエネルギーと、気という意味のエネルギーってあるじゃない?)

(以下、日記の抜粋)

思うに、やりたいことをやりたいときにやらないことほど、
エネルギーの無駄遣いってないんじゃないか。

待機電力(実現せずに待っている間、消費するエネルギー)で、所有電力を使い果たしはしないか。
やりたいな。どうしような。いつにしような。これでいいかな。やっぱりやめようかな。。。に使うエネルギー。
実現する前の待機時に消費するエネルギーで、

最初の頃の
何かをやりたい!実現したい!という“おもい”が生む、莫大なエネルギー(自家発電だね。こりゃ)を、
待機時で使い果たしはしないか。

もちろん、最初のその莫大なエネルギーを別なものにシフトする人もいる。
できる場合もある。

だけど、ほとんどの場合、そううまくはいかない。
リアルな待機電力のように、ちょろちょろ実に均等に無駄に使えば、まだいいけれど、そうさえいかないこともある。

人が細く長く息を吐き続けるのが難しいように、
あるとき、どばって出てしまうのよ。
うまく変換なんてなかなかできないの。
不満として身近な人に吐き出されたり、
そうでなければ、待機電力でいずれ使い切る自家発電。

(抜粋 一部加筆 ここまで)


それで、気付いたんだけど、
二十歳になるとき、自分の生まれた国を一度見ようと、
リビアに行くことを決めた。
それなのに、もう私は三十路に近い。
このまま、おろおろしてたら、リビアに行くエネルギーが知らず知らずに、消費されて、なくなっちまうんじゃないか。って。

一番効率がいいのは、やっぱやろうって決めたときに、実行することかもしれない。


今回、デンマークで会った、多くの中東出身の友人たちから、私が得たものは、
やりたかったらやればいい。
やりたいことをやればいい。
躊躇せずにやればいい。
ってことだった。
just do it! 
彼らは、実にそのとおりに動いた。
そして、やりたくないことはもちろんやらない。