たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

まんがのようなはなし


自分の人生が漫画でないかと思うことがありますが、
先日起きた、少し印象的なことを書いておこうと思います。

デンマークの冬を久しぶりに過ごし、とてもうれしかったんです。
この冬は。
COP15の内容にはがっくりきた部分も多くあったけれど、純粋に3度目のデンマークの冬を楽しんでいました。
なつかしのデンマークのクリスマスビールや
クリスマスディナーやデザート。
イルミネーションや空気、暗さや寒さ、しとしと冷たくふる雨。
クリスマスプレゼントをえらぶ人たち。スパイスのにおい。ろうそくの灯。

この夏一瞬で仲良くなったアナソフィーの家は、本当に心地がよかった。

アナソフィーは、はるかが帰る日の前の晩に、翌朝が早すぎて
見送れないかもしれないからと、お土産にチェリージャムをくれた。
「はるかが知りたがってたリスアラマン(米とアーモンドで作る生クリームたっぷりのライスプディング)のレシピをイーメールで送っておいたよ。トッピングのこのジャムは欠かせないけれど、作るのは難しいし、日本では手に入らないだろうから。」と、プレゼントしてくれた。

はるかは、うれしくてうれしくて、アナソフィーは最高だ!と思った。
9月に日本に来るのをもう楽しみに待っているよ。と言って寝室に入った。

・・・
長い道のりを経て、日本に帰国し、翌日に引越が控えていたので、
スーツケースは開けずにいた。

引越先で、家族のためのクリスマスプレゼントを出そうとスーツケースを開けたら・・・

スーツケースの中は、紫のジャムだらけになっていた。

シット!

弟に買っためっちゃカッコイイオーガニックコットンのTシャツの スーパーおしゃれなラッピングがべっとべとのまむらさきだった。

それでもなんとか、救い出し、

持ち物については、気を取り直したものの

仲良しの友達や会社の人たちへのお土産として、
リスアラマンを作って食べてもらおうとしていたのに・・・。
あのジャムがないと無理だよ!
と、落ち込んだ。

ところが夜中に来たお客様が
手に持ってきてくれたお土産は、
バニラビーンズだった。
マダガスカルで研究をしているその方は、
5本も!バニラビーンズを持ってきてくれた。
日本じゃ1本525円だよ・・・。
これは、リスアラマンを作るしかないよ!

願いをこめて、ためしに近くの明治屋に行ってみた。
ら、
ブラックチェリーのジャムは、
あっけなくあった。
しかもデンマーク製 おなじヤツ。
なんじゃそりゃ。

そんで、家に帰って冷蔵庫を開けたら、
(前の住人が置いていった食材が少し入ってた)
なんと、そこにもブラックチェリーのそのジャムが入っていた。
なんでよ!?

それで、気合を入れて、大量のリスアラマンを作り始めた。
1時間ほど鍋をかき混ぜて、外で冷やして、
さぁあま~いいいにおいがするだろう!と、
フタを開けたら、チーズみたいなにおいがしてきた。

あれっっ???

しょっぱーーーーい!

砂糖と間違えて塩入れた。

馬鹿。

前の住人が置いていってくれた食材を確認せずに入れた私馬鹿。

バニラビーンズもったいない!!
でも、1リットルの生クリーム入れる前だったのがせめてもの救い。

それで、もう一度!

30人分以上のリスアラマンを作った。

3日後、もう一度20人分のリスアラマンを作った。


デンマークのクリスマスの甘い味。
たどり着くのに、日本人の私には長い道のりが必要でした。わ。