たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

ケンパイ と ガキ大将

仕事で高知に行ってきました。

今日これからデンマークのお話会があるので、とんぼ返りの高知だったんだけど。

朝05時10分に社長と京都駅で待ち合わせしてたのに、
目が覚めたのは05時02分だった。。
前の晩に、雨が降ってきて、翌朝チャリで行くのが難しいかも!?と
思って、M●タクシーに予約をしていたおかげで、助かった。
M●様様だわ。
お迎え電話で、間に合いました。マジ感謝。

でも、顔も洗わず、ちっともかわいくない格好で出かけ、
自分的にはスーパー悲惨だったけど。。。

シンポジウムは、山の上の広場。
11月の20日に屋外でシンポジウム・・・。
最初はちょっとおかしいんじゃないか?と思ったけど、
ふたを開ければ、
すばらしい秋晴れで、山の紅葉が美しく、
休憩時間は芝生に寝転がって雲ひとつない青空を楽しんだ。

竹でバームクーヘンを焼いたり、竹でごはんを炊いたりの
おいしい基調講演の後、
パネリストたちの話もおもしろかった。

幼い頃に自然の中で育ったおじさんたちが、
大手企業でのびのび楽しんでいるようで、
明らかにうちらの世代との違いを感じた。

子どもたちが真っ暗闇になるこの広場に寝そべって、
満点の星を見上げたなら、それはとても深い記憶となるだろう。

夜に 友達と 寝そべって 星を みる。

これだけでえらいことよ。
そこに風があって、友達の声があって、動物の鳴き声がこだまして、
水のせせらぎが聞こえてくれば、星座だって覚えられるさね。

夜×親居ないってだけで特別で、
芝生に友達と寝そべったら、超特別だよ。

教科書から学ぶことは、記憶にとどまりにくいけど、
こうして五感と共に学ぶと、深い記憶になるって結果が出てきてるらしいし。

私は、この自治体への提案の中で、体験型の学びの重要性と
そのときに、シェアリングをすることの必要性を
繰り返し強い調子で言ってきたんだけど、
(体験しっぱなしが多い。学校に帰ってから感想文書く程度。
友達と語る場を作ること、シェアが大事)
大手企業の人たちも同意してくれていることに少し安堵した。

あーなんか話が飛んだ。

ともあれ、シンポジウムは山の向こうにこだましながら進んだ。

うちの社長は、それに感動したらしく、締めくくりの言葉に、
山の向こうや きっと宇宙にまでこだまして 私たちの今日の話は宣言とでも言えるでしょうね。
と、何一つない青空見上げて言っていた。

私は、うちの社長が好きだなー。誇りに思うなー。と感動してました。

すべてが終わって、土佐料理で宴会(土佐弁で「おきゃく」という)。
献杯が交わされる。
次から次へと すごい回数 すべての組み合わせで。

杯(おちょこ)を渡す。
渡された人は差し出す。
とっくりで酒を注ぐ。
注がれた人は飲み干し、
その杯を返す。
返された人はその杯を差し出す。
酒を注ぐ。
飲み干す。

ひとつのおちょこが何往復もする。
あっちでもこっちでも。
酒がどんどん進む。

他にもいろんな酒の飲み方を教えてもらった。
もう、完全に異文化で、海外に来たときのような戸惑いと興味。
穴のあいたおちょこはなんと言うのだったかな。
注がれたら、置くことはできず、飲み干すしかないシステム。
すっげぇな。

一本釣りにこだわった料亭の味は絶品でした。
社長は、魚の味にこだわってるからこそ、アユのために森を再生する。
中国の漁船へのマナーを求めるために、国内のマナー向上に尽力する。
と、熱い人だった。

町長さんは、ミツバチの世話や野菜の世話をする地に足のついたおっちゃんで、
イイ男だった。

今、欧米の環境活動家のブームは、ミツバチを飼うことなので、なんか先行ってるね。って思った。

もともとガキ大将で、ガキ大将はルールがすべてだと言っていた。

川で遊ぶときも、お前はあっちの岸まで行っていい。お前はまだ駄目だ。
と、指図する。
万が一溺れたら、浮いとけ。絶対助けに行くから。と、浮き方を教える。
溺れたら、年上の子たちが、みんなで飛び込んで助けに行った。

柿を盗むのも、お前はあの木、お前はあの木、一人一個まで。
ひとつの木から盗みすぎたらいけない。と指図する。
みんなも馬鹿じゃないから、二つ三つもいで、ポッケに入れて、
ガキ大将に見せるのは一つだけ。

もしも見つかったら、散り散りに逃げる。集合場所はどこそこ。
あの木だけはやめておこう。あそこのおやじは怖すぎる。

たぶんガキ大将は、リスクマネジメントや、資源循環なんかを
指揮っていたことになるんだろうね。

たぶん西洋で言うところのトップダウンと大きく違うのは、
(どちらも独裁的な構造ではあるものの)
日本の村社会のトップダウンってのは、下の人の意を汲んだり、
下の人の話を聞いてやったりで、自分の利益追及よりも、みんなのため的なところに依って立ってるんだろうな。

ところが、その長老的、ガキ大将的な存在がないもんだから、
西洋式に合意の形成が必要なんだな。
でも、単なる輸入じゃあかん気がするわ。

デンマーク人の話を聞いても少し考えよう。