たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

三陸のこと

私たちが赴く集落は、小さいところばかりで、それゆえ結束力が強いところが多いです。
このため、声掛けあって、逃げ切り、助かったケースが目に見えます。
もともと活力があるので、少し元気づけることができると、ご自身たちの足で立ち上がる決意をされています。
ですが同時に、コミュニティがクローズドな雰囲気も正直あります。
ただ行って、「何か必要なものはありませんか~?」と、言ったところで、深い思い、願いは聞くことができません。
だから、時にはお世話になりながら(懐に入らせていただき)、互いに「ありがとうございます。」と言い合い、互いに元気をもらっています。

最初は関係を築くためにも、物資の支援を中心に、通い、話し、また通い、お茶をし、また通って、ごはんまで食べさせてもらう(こともある)、を繰り返しています。
(この間、ヘドロかきや畑に上がったがれきの撤去などのお手伝いもしています。食べてるだけじゃないですョ。)

ブログの中には、一見すると、個人の支援をしているように見える報告もありましょうが、集落の中でまず一人(特に長)と関係を作ることを、ないがしろにしないようにしているつもりです。
そうこうするうち、集落全体が復興に向けて、一歩を踏み出す場面に遭遇するようになってきました。

これからは、モノばかりでなく、ヒト、知恵、技術が必要とされてくると思います。
どうか、長い目で見守ってくださいますよう、お願いします。
赴いた集落はいつの間にか50を超えています。

わかめの収穫まであと1週間だったところ、すべてを失った集落。
地震が起きてすぐ、沖に出て3日3晩がれきをよけながら、船を守った漁師さんたち。
300キロのカジキマグロの写真を見せて、カジキマグロのツノをチームサケのシンボルにしろよ。と、くれた長。
塩蔵のわかめと塩蔵のウニを分けてくれた漁師さん。わかめの本当のおいしさ、香り、やっとわかってきました。
50艇の船を全て守り切った集落。
全てを失ったのに、みんなで離れずに集落内の高台で生きるため、家を作り始めた集落。


ごま油やからし、おろし生姜など(物資に入らないけど、本当はとてもほしいと思っていたと言われる)食材を差し入れできた時、とてもうれしいです。
あちらは、今山菜が取り時です。からし和えが食べたくて仕方無かった!と。

しばらく滞在すると、笑いが止まらなくなる場面が出てきます。
こんだけ笑ったのは、震災後初めてだぁ。と、言ってもらうと、よかった。と心から思います。

不思議なことに、どこの集落でも貰い手のなかった物資(私たちは、いつからか差し入れと呼ぶようになりました)が、最後に訪れた集落では、正に!必要としているものだった。という場面では、一体全体、どこかでシナリオが描かれているんじゃないか!?と、思ってしまうほどです。
 ・シニア犬用のドッグフード
 ・サイズが合わないとされた長靴3足
 ・はがきと切手
 ・・・・・・・などなど 他ではいらないと言われたものばかり。

ごはんにかけるゆかりが大好物な小学2年生の女の子。
ゆかりさえあれば、ごはんはどんだけでも食べる。ゆかりがないと食欲がでない。
私たちの持ち物から、ゆかりを見つけて、おおはしゃぎ!

ミシンさえあれば、元の仕事が再開できる。女性ふたり。
まずは、集落のみんなの着る物(物資)を、身体に合わせてリメイクしましょう。
チームサケのブログを通じて、ミシンが2台送られました。

その人がその人らしくあれるためのモノ、それが全体にとっての大事な一歩につながると信じています。
ゆかりで笑顔になった女の子は、周りのお年寄りを元気にする力があるでしょう。


引き続き、直接の支援もお願いします。
私たちが赴く半島の先っちょへも、宅配ができるようになってきました。


たとえば、
小原木中では、野球部のうち5人の練習着などが流されました。野球、剣道のモノ必要としています。
http://teamsake.blogspot.com/search/label/%E5%B0%8F%E5%8E%9F%E6%9C%A8

本郷では、避難所で復興のための作業を促進するためにパソコンとプリンタを必要としています。
http://teamsake.blogspot.com/search/label/%E6%9C%AC%E9%83%B7

箱崎では、5月いっぱい鯉のぼりを待っています。
http://teamsake.blogspot.com/search/label/%E7%AE%B1%E5%B4%8E

船越では、復興に向けて、国(上)から敷かれたロードマップではなく、自分たちで考えていきたいと考えています。コピー機と、イラストレーター、専門家の見解を必要としています。
http://teamsake.blogspot.com/2011/05/blog-post_8013.html

活動方針
http://teamsake.blogspot.com/p/blog-page_19.html
英語バージョンもあります。

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teamsake311@gmail.comまで