たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

no pain, no gain. 贈られた言葉

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移住してくる友人が、6年生最後の日、
担任から贈られた言葉

担任は、ちょっと変わった経歴の20代の熱い先生。
両親とも台湾人の台湾人だけど、
彼が生まれたのは、オーストラリアから日本に飛ぶ飛行機の中だったという。
それで国籍は日本という。
3ヶ国語が、完全なネイティブという。

こどもの頃は、世界中のあちこちに連れまわされて、
言葉がわからずつらかった経験をしていて、
イタリアで料理人の修行中に、怪我をして、
これからのグローバルな時代、日本にやってくる
言葉のわからない子どもたちのために、教師になろう。
日常会話なら、かなりの言語が達者だというのが強み。

現時点では、もちろん移住を望んではいない12歳の女の子が、
ひょんなことで最後の半年だけ担任になった熱血先生から、
卒業の日に贈られた言葉。
311以降、本当に感じる予定でなかった痛みをたくさん
味わいながら生きている。
だからこそ、ちょっとだけ意味がわかったみたい。

「君たちにはまだ早いけど、この言葉を今こそ贈りたい」
と、号泣しながら伝えてくれた先生に、
母親である友人は、号泣し、
そのエピソードを聞いて、号泣するわたし。

「no pain, no gain. 痛みなくして、得るものなし。
震災は、あまりにも代償が大きすぎた痛みだったけど。
それでも、つらいことがあっても、必ずそこには得ることがあるから、
君たちには、強くたくましい人になってほしい。
先生は、中学の卒業式に担任の先生からこの言葉贈ってもらって
その後のつらい時を乗り越えてきたよ。だから、君たちに
この言葉を贈りたいんだ。」

他にも、この先生のマラソン大会でのエピソードとか、
初めて教室に入ってきた日の話とか、涙なくして聞けない
話をたくさん聞いた。

明日、向こうで中学の入学式を迎える彼女は、
大げさに笑っては、泣き、鼻をチーンとかみは、笑う私に、
「はるか、それ笑ってるの?感動してるの?何の涙?」
と、聞いてきた。

夏になれば、京都に移住してくる。
本当に愛する人
のびやかに、彼女らしく、育ってほしい。

no nuclear, please.