2011/9/8 さなぎに

家を出る前々日に書いたもの
さなぎになりたくて家を出たのでした
勝手やと思われたり　言われたり　したけれど。

まだ　さなぎは完成してないのだけどね
メモが埋もれる前に　ここに貼りつけておこう。



さなぎに
　　　　　　たんぽぽはるか

詩をよみたい
声にだして　声にださずに
部屋の中を歩き回って

詩をよみたい
出づるままの言葉で　考えずに　考えて
ベランダに座ってボーっと

作りたい
カーテンを　座布団カバーを
ミシンで　ダダダと

作りたい
オーブンで野菜を焼いただけのおかず
オーブンでスコーンをいくつも　いくつでも

つながりたい
わたしとわたしが

つながりたい
わたしとぐるりが

つながりたいのは
わたしとわたし

だから
まず
さなぎになりたい。




そして
つぎに
さなぎになりたい。


恋しく想う人に　羽根から愛をおくる

せつない思い出を　喉から取り出す

かなしい気持ちに　手の平できらきらをかける


湧いてきた勇気　だんごにする
小さなものでも　
まるめて　まるめて　まんまると

やりたいこと　思いついたら　
書きとめて！
できることから　するするとする

こぼれる愛の泉　うるおい戻さば
惜しみなく
わたしとぐるりとあのひとに
わたしとぐるりとこのひとに

こうしてさなぎは　殻(空)になる