たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

ダンスがかり


友達の家にごはんを食べに行きました。

10歳の女の子で、おかーさんと二人暮らしなんだけど、
今日は、おかーさんが用事があって一人になってしまう日だからです。

私は、平田オリザ氏の言うところの、「誰かが何かを通じて誰かを知っている状態」というのを、かなり実感として、実践として、理解していると思っています。

だいたい移動時間が30分圏内のテーマコミュニティ※で、自分の時間を裂くことに抵抗がないです。
(※地域コミュニティに対して、テーマコミュニティという考えがあるらしい。フラダンスサークルとか、幼稚園の保護者仲間とか、環境NGOとかそういうコミュニティのこと)

この30分圏内の話も彼の言うところに一致しているので、割と納得がいっています。

地域コミュニティの中で、たとえばアパートの下の階の人は間違いなくシングルマザーだったんだけど、そのうちの子を「預かろうか?」と、1年住んでいる間に言えなかった。上と下に住んでいる以外の接点ないねんもん。
言いたかったけど、言えなかった。し、言っても受け入れてもらえるかわからんかった。

今の家も、となりのアパートに最近引っ越してきたおかーさんは、声が聞こえる限り、子どもたち2人と3人暮らしなんだけど、顔も合わせたことないし、助けになれない。
はるかが家に帰って来るのは、毎晩遅くで、土日も出かけていて、まず知りあって、それから、「遊んどこうか?」の話をしていくまでの時間と手間を考えると、現実的じゃない。
会いたくてたまらないかわいい友達の家までチャリを飛ばす方がリアルなんよ。

地域コミュニティの再生を求めるのはわかるし、できる範囲でかかわりたいと思っているんだけど、やっぱり、防災防犯程度(緊急性、物理的距離など)が現実的で、思想や興味など、一歩踏み込んだものについては、テーマコミュニティに変化していってるのが、現状だと思うんよ。


ところで、その10歳の友達は、クラスでダンス係をしていると言う。
はるか「ダンスがかりってなによ?」
Aちゃん「えー。だからダンスがかりやってば。」

は「係って、いきものがかりみたいなやつ?」
A「そうだよ。黒板係とかね」
は「黒板係ってなによ?」
A「先生の書いたものを休み時間に消す係」

は「で、ダンス係は何するの?」
A「ダンスをするに決まってるやん。昼休みに毎日。6人で。」
は「誰のため?何のため?」
A「はー?誰のとか何のとか、だーかーらーダンスをする係やんか。
  隣のクラスの人もみんな見に来るで。」

は「ダンスするだけ?どうしてダンス係ができたの?となりのクラスにはダンスがかりはいないの?」
A「一番最初に係決めのときに、先生が何係が必要だと思いますか?って聞かはってんか。
  そんときに決めた。ダンス係がいると思います。って言ってん。」

・・・係を決めるのに、まず、何係がこのクラスに必要かを聞く先生に感動しました。
これって最近は普通なのか。それならうらやましい。むちゃくちゃ大事なことやと思う。

係としてエンターテイナーが必要。オーガナイザーが必要。
そんな風に小学生のうちから考えて実践していれば、
社会はおもしろくなるだろうな。

特に発表の舞台があるわけでもなく、ただ毎日ダンスを練習する。
それを観たい人は見ている。
昼休みに外にでかけない男子が一人いて、その子がいつもテープ係をしてくれるらしい。
(ダンス係は、テープ係の居場所も作ったのか・・・)

もう19曲も踊りと歌が身体に入ってるらしい。
だいぶ見せてもらって、やっと、昼休みの雰囲気がわかってきた。

1人だけじゃわからないところがあって、お友達とずれた動きをするところ。
そこは、なぜかはるかも踊らされた。
いつも、はるか彼と行くときは、絶対ダンスをしてくれないから、
なんかね、女でよかったよ。

なんかさ、5歳くらいから30歳くらいまで、七変化するんだよ。
関西の10歳の女子って。