たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

水風呂に漬かる

一生かかってもできないもの。と思っていたもののひとつに、「水風呂に入る」というのがあった。

どんなに諭そうとしてくれても、寝耳に水だった。

それがこの夏、自分でもびっくりするほど、ひっくりかえったのには、2つの理由がある。

ひとつは、水に入れるみんなが、いろいろ言ってくれたときは、絶対いやだったけど、デンマークからDorteのいとこのNinaが来たときに、銭湯に連れて行き、水風呂は健康にいいらしい。と言ったら、へぇ。と、無言で水に入った彼女に度肝をぬかれたからだった。
怖くないの?冷たくないの?と聞いたら、
そりゃぁ、頭の中では叫んでいるわよ。
と言っていた。

ごちゃごちゃ言わずに態度で示すというのは、こんな風に強烈に人を動かす力があるのか。と思った。
彼女に続いて自分も入った。

入ってみて思った。
なるほど、叫んでるなぁ。と。
はるかの場合本気で叫んでいたけど。

で、マレーシアで先住民の人たちと寝食をともにしながら、研究しているないちゅぅの話を思い出した。

もう、水しかないんだよ。湯を浴びるという選択肢がないんだ。浴びるのは、水であって湯でないんだよ。
さすがに慣れてきた。って。
はるかは話を聞いたとき、アタシにはそれは無理で、慣れるとか慣れないとかの次元ではない。と思っていた。

彼らにとっては、湯を浴びることが、叫ぶほどびっくり予想外なんだと言っていた。

なるほど、熱い熱い湯に足を入れるとき、頭の中で叫んでいる。あるいは本気で叫んでいる。

そうか。はるかだって、固定観念をはずしてみたら、湯でも水でも入る瞬間は叫ぶんだ。

おかげさまで、サウナにも入れるようになった。

水に入ってからのサウナは、かなり長いこと居られる。
ほとんど瞑想状態。
テレビのないサウナが貴重なこと、この上なし。

2002年の2月に、スペインはバルセロナであった若者のための環境ギャザリングでは、天然のサウナを作って、みんなオトコもオンナも関係なしに、裸で入っては、寒い外と出入りしていた。はるかは、ちょっぴり恥ずかしいのと、サウナと寒さの両方が嫌いで遠慮したのだけれど、今ならフィンランドの天然サウナにでも行きたい気分だよ。