たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

ジェリービーンズとクリープから

小さい頃、カナダに居た頃、
(今となればほとんど記憶にないんだけど、
小学生の頃にはよくフラッシュバックしたシーンのひとつに)
ジェリービーンズのあるシーンがある。

宇都宮に来て、ハハが美容室に行くときは、
ジェリービーンズを買ってもらってから美容室に入り、
ジェリービーンズをひとつずつ食べながら、
ソファで待っていたのを思い出す。

それからだいぶ経っても、ジェリービーンズは、
落ち着き剤みたいになっていて、
中学生の頃も、高校生の頃もたまに買って、
長崎大学の入試のときも、面接の直前まで口に入っていた。

大学生になってから買わなくなった。

最近、食べて思い出した。
こどもたちに、ひとつずつあげる役をして思い出した。
どれがいい?と聞いて、これ。と言うけれど、
まだ3歳くらいの子は、どれがおいしいかわかってないな。と思う。


クリープは、おとーさんの研究室に行くと、なめるものだった。
コーヒーは飲めないけれど、クリープはなめられる。
クリープの瓶の前を通るたび、ふたを開けて、スプーンをさして、
口に持っていってなめた。

なんておいしいんだろうって思ったもんだよ。

社会人になるまで、あれが身近にあったことは、以来ない。
会社の人は、インスタントコーヒーを飲むんで、
粉末のミルクが常備されている。

社会人になって割りとすぐに、あの頃を思い出して、
スプーンをさして、なめたんだけど、それはクリープとは違って、
ぜんっぜんおいしくなかった。
クリープの方が高いんだそうな。
クリープを買ってきたとき、なめてみたけど、
「これを何倍もなめたら、顔中にぶつぶつができそうだ」と思った。


こうして、ところどころで思い出しておくと、また思い出せる。

小学生の低学年の頃は、まだ鮮明に記憶にあったカナダの家は、
今ではまるで思い出せないけれど、
その頃、家の中の家具の配置とかを書いたりしていたから、
写真のように、記憶に焼きついているものを思い出したりしていたから、
なんとか記憶を繋ぎとめていける。

そういうもんなんだ。
だから、時々、自分の恋愛遍歴もアホの数々も人に話すなり書くなりしてとどめておかないと。

この一週間、毎日ふたりの人がうちに来る。
模様替え隊。
毎日集まって、はるかがごはんを作る間に片付けをしてくれて、
ごはんを食べて、お茶をして、模様替えをして、デザートを食べて、
おしゃべりをしてバイバイ。
いつの日か、あの頃、変な3人で毎日ごはんを食べたな。って思い出すだろうな。

大学の1年生の頃も、同じようにふたりの人が毎日うちに来た。
というか、うちに居た。
3人で6畳一間で、食べて、寝て、語って、作業した。
毎日一緒にごはん作って、毎日3人で銭湯行った。
1本の瓶ビールを回し飲みして家に帰り寝た。


毎日来る二人に、「あんたらみたいに、毎日うちに帰ってくる人たちがいてん。もう10年も前だけど。」
って言って、10年前の話をする。
同性と異性の友達と3人で生活し始めたら、当時の遠恋中の彼にすっごい嫌がられてね(ふんふんそらそうだ)・・・
と、話が続く。
気付いたら2時。
毎日そんな風。

いつか、今やってるこの模様替え隊の3人のことを思い出して、
そこから数珠のように、2009年のことを話せるんだろうか。
きっとそうだろうな。