たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

人生に革命を起こす。台所革命!

赤ん坊が大きくなる前に、そろそろ顔見に行っていいかな?って、友達から連絡があったので、それなら、松尾大社まで一緒に散歩に行こうか?ということになっていた。

 

友達が10時にやってきて、昨晩眠れなくなった私の革命に関する妄想を打ち明けた。

 

1.キッチンのものを全て、ひとつ残らず隣の部屋に移す

  その際、素材別に分類しておく。(食品、電化製品、陶器、プラ製、ステンレス製、ガラス製、木製、紙製のように)

2.キッチンの拭き掃除をする

3.1週間かけて、必要なものを隣の部屋の”商店”から買うつもりで選ぶ

4.選んだものをどこに置くか考える

5.選ばれなかったものを譲る、捨てる、しばらく保管する

 

友達は「おもしろそう」と言ってくれた。

 

ここで、松尾大社への散歩はなくなった。汚れてのよいエプロンを渡し、唐突に作業日と化した。
交通費程度の薄謝を渡し、その後1週間、毎日のようにごはんを食べに来てもらうことにした。

 

息子をおんぶし、大人3人で、黙々と隣の部屋にものを動かす。

素材別なので、これって何に使うもの?と確認する必要がない。

食器、調理器具 など用途別に分類しようとすると、必ず、これが何であるかを確認したくなる場面が出てくると思ったので、素材別を徹底した。

これが、なかなかよかった。

実際に、迷うことなく、ただひたすら分類が可能で、15分ごとに写真を撮ろうと言っていたが、最初の15分で相当な分量が移動した。

すごくおもしろいプロセスだったので、定点で動画を撮るべきだった。

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ダイニングルームにキッチンの全てを移した。素材別に分類した。

 

そして、全てのものが出ると、掃除を気持ちよくできた。

 

更に、引っ越しの場合、持ってきたものをどう収納するかを考えなくちゃいけないけれど、今回は、必要なものを隣の部屋の”商店”で”買い物”するわけなので、それをやってから、必要なものだけをどう収納するか考えたら良いという点でも、すごくよかった。

 

最初のお茶休憩のための時間

やかんくださーい。急須くださーい。あれ、どっちにしようかな。

コップくださーい。ガラス屋さんでゲットしようか。陶器屋さんでゲットしようか。

てな具合。

 

同様に、最初の食事を作る時、

包丁くださーい。まな板どれにしようかな。

乾物はどちらを・・。

などとごっこ遊びをやって。

 

翌日もその翌日も。

あの鍋は将来的に必要だから、今日はパスタやっとこ。てな感じで、

結局10日間かけて隣の”商店”から本当に必要なものだけを救いだした。

 

土鍋やかき氷メーカー餅つき器など季節のものは、最大限の想像力で判断した。

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調理の度に必要なものをキッチンへ戻していく。収納場所を決めるのはまだ。

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下の棚にはまだ何も入れてない。

 

 

残ったものは、更に隣の部屋にお店を広げて、同居人やこの間くるお客さんたちにもらってもらった。

路地の先に「ご自由にお持ち下さいコーナー」を作って、道行く人にもらってもらった。

 

斯くして、片付けられない女40歳の人生に本当に革命が起きました。

相変わらず散らかってはいるんだけど、すごく使いやすいキッチンになった!

 

かまり立ちする息子対策で、モノの位置を大きく検討し直すこともできた。

 

断捨離のやり方やミニマリストの本を読んでも、どうしても共感できなかったのが、「捨てる」という行為。

このモノたちは、私たちに何かを教えてくれることで役割を終えるんだろうか。

ものすごい資源を使ってここにいるのに、自分の生活を快適にするためだけに捨てていいのだろうか。

現に、息子のおもちゃは、過去の要らないものたちから、いろいろ作っているじゃないか。

使い捨てのものであっても、せめてもう一度何かに使ってから捨てたい。

タッパーが食品用のタッパーとして機能しなくなったとしても、それ以外の方法でもう一度だけ活躍させてから処分したい。

 

ときめくかどうかではなくて、必要なものを買い物する感覚でモノを選んだ場合、

残ったモノたちは、本来の使い方をさせるには魅力がなかったけれど、

別の方法で使える感じがすごくした。

たとえば、これまでお玉や菜箸を入れていたIKEAのステンレスの穴開きツールスタンド。

今回ツールスタンドは、細めの空き瓶にした。

IKEAのツールスタンドは、生ごみ入れにした。(三角コーナーはリタイヤ。「どうぞご自由にお持ち下さい」コーナーに置いたらすぐになくなった。)

そんな風な発想が起きやすかった。

 

片付けが苦手、嫌い。モノの住所がうまく決められない。

モノが出しっぱなし、モノであふれっぱなしの人生に、少し革命が起きた。

きれい好きの夫もにっこり。

 

次は、洋服だよね・・。