たんぽぽはるかの日常

39歳で初めて妊娠、40歳で自宅出産、41歳でエンジョイ育児。

夜のおむつなし育児(前編)

(おむつで暮らしをかえてみ隊というプロジェクトにご参加いただいている皆さんとのLINEグループで、夜のおむつどうしていますか?という質問があり、答えようとしたら、壮大になっていった・・。)

 

自分に子どもができるなんて、気配も何もなかった頃、

おむつなし育児研究所京都サロンの「紙おむつごみ減らし隊」というプロジェクトに関わりました。

参加されたお母さんたちの排泄記録をまとめる役割でした。

 

おむつなし育児がどういうものかは、それまでの付き合いから、よくよく理解しているつもりだったんだけど、

多くの参加者が「外出時と就寝時は紙おむつを使ってゆるくおむつなし育児をやっています♪」というスタンスなのに対して、

時々「夜もおむつなしでいける!」とか「夜は紙も布も1枚も濡らさなかった」とか「今日も夜はおむつなし成功!」とか

正直「ウソつくなよ!」「それはありえんやろー!」と声に出しそうなコメントがあって、ほとんど疑っていた。(失礼すぎる!!)

 

時間が経って、自分の子でおむつなし育児にどハマりして、赤子の身体がしっかりしてきた頃、夜の授乳時におまるをあてがうと、ほぼほぼする。

夜間のおむつなしが可能。てゆーか起きてる時より簡単。と悟った。

その後、おむつなし育児アドバイザーの講座を受けて知ったのは、夜間のおむつなしが向いている母子とそうでない母子がいるらしいこと。

私、向いている母子側だ!!と思った。

 

産前、寝不足になるのを怖れて、「赤ちゃんがすやすや寝てくれる」を謳うジーナ式の本を読みまくったりしていたけれど、あれはすぐに復帰する必要がある有名人やお仕事の人などに向けられたものであって、ふつーに休める私は赤ちゃんを時間で管理する必要はなく、赤ちゃんの赴くままに生活しても問題なかったんだ、と自宅出産を伴走してくれた助産師さんの話で理解した。

助産師さんの話ってのは「産前、頻尿になって夜中のトイレがあったのとほぼ同じ時間に授乳の時間があるのよねー。不思議でしょー?それに、そういうホルモンが出ているおかげもあって、さほど夜間の授乳もつらくないでしょ?」というもの。「まさに!!まったく問題じゃございませんでした!!」

妊娠時からかれこれ2年以上、夜通し寝たことが一度も無い状況だけど、それをそこまで恨んでない。今までのところ。(ま、そろそろしんどくなってくるのかもだけど。)

 

人にもよるだろうけれど、そんなわけで、私の場合は、夜のおむつなしに向いている母子のタイプと言えそう。

 

粗相がないかと言えば、もちろん粗相もある。

それなら、夜間だけ紙おむつを使ったらえぇやないか?とも思うのだけど、

私は、たぶんマニアの域なんだろうな、と自分で思うよ。

夜だっておむつなし育児をしたいんだ。

 

マニアックな理由は大きく2つあって。

1つは、野性性の取り戻し。

もう1つは、紙おむつを使いたくない。

 

野生性の取り戻しって、大げさかもだけど。

現代ニッポンに生きる我が身としては、自分の中の野生性を感じることってまずない。

生理的欲求がそれに当たるのかも知れないけれど、それは野生性というほどではないかな。

自宅出産で、自分の好きなようにお産に臨めたのは、ある種自分の中の野生性を感じる貴重な機会だった。

自分のとりたい姿勢がわかるとか、次の陣痛で破水することがわかるとか。

 

母の勘みたいなものは、時々働くのだろうけれど、とってもわかりやすく、すぐに答え合わせができるものとして、

赤ちゃんの排泄があると思ってる。

 

自分は40で出産したので、これが最初で最後の子育てかもしれない。

孫にだって会えないかもしれない。だとしたら、目の前の子でできる限りの体験をしたいというのもある。

 

赤ちゃんがおしっこしたいんじゃないかな?

あれ?今、なんかおしっこのにおいみたいなのがした??そんなことあり得る?気のせい??

あれ?また。あのにおいがする!!ってことは、この後出るかも!?出たー!!!

 

あれ?今、なんか赤ちゃんの身体を何かが流れるような感じがした??気のせい??

あれ?またあの感覚になった!?ってことは、出る?? 出なーい(笑

 

あれ?なんか濡れてない? あれ、濡れてないやー、おかしいなぁ。え?今から出るんかーい!?

これも、結構ある。気のせいかもしれないけれど、濡れてる気がした後の排泄。

 

おしっこするやろ?するやろ?自分は覚醒した状態で布団の中で息をのむ。やっぱしたー!!確認するために粗相させるんかい??

するやろ!するやろ!!ものすごい圧で見つめていると?いつまで経ってもしなーい!!

 

そんな感じ。マニアというかバカに近いな(笑

 

6感を磨く、試す、答え合わせをする。一番手っ取り早くてわかりやすくて何度もチャンスがある赤ちゃんの排泄。

 

もうひとつの、できるだけ紙おむつを使いたくない。

というのは、使い捨てのもの全般に対しての抵抗で、これは、自分自身が19歳から20年間、布ナプ使いであること。

17歳からほとんど割り箸を割らずに生きてきたこと。18歳からほとんどペットボトル飲料を買っていないこと。

100円ショップやコンビニにはほぼほぼ行かないこと。

そう、筋金入りの、アンチ使い捨て、なのである。

 

どうして、地球の血液のような尊い石油をたった1回の利用のために使えるの?

どうして、中国の森林を伐採してまで1回きりの食事のために割り箸が割れるの?それで洪水が起きて平気なの?

どうして、化学物質にまみれたものを最もデリケートなところにあてがって、経皮吸収させられるの?

どうして、こんなに安い商品が存在するの?誰が働いて作ったらこんなに安くできるの?その人の人生はどんな風なの?

 

そういう10代の多感な時期の気持ち、行動が、習慣として20年越えで継続している。

ただそれだけ。

紙おむつへの抵抗は私にとっちゃ、そういう習慣と同じレベル。

1回で資源を捨てることにどうしても抵抗がある。

 

赤ちゃんのお尻が蒸れちゃうのかわいそう。

化学物質にまみれたものをデリケートな部分に使う不安。

紙おむつとは名ばかりのプラスチックおむつ、こんな風に使ってたら未来がもたないよ。

という気持ちが強すぎる私。

でも、きっと他のママも多かれ少なかれ気になる点ではあると思う。

 

私たちに足りないのは、時間や周りのサポート。それがあれば、紙おむつでなくてもできること。

現代ニッポンでは、それらが乏しすぎて紙おむつに頼らざるを得ない。

 

自分は環境オタクだし、時間も夫のサポートもある方なので、よっぽどしんどい時でない限りやってみる。そんなスタンス。

 

 

粗相をしたら、洗いものが増える。

それはそう。だから、ただ洗えばいいだけ。

大抵のことがポジティブ思考なので、

洗うほどに気持ち良いパシーマ(ガーゼと脱脂綿でできている寝具)を使っているので、洗わざるを得ない状況になると、

「あ、洗う機会をどうもありがと。赤ちゃん、こうでもしないと母は洗濯しないもんね」と考える。

 

基本、小さいうちの粗相なんて、量もにおいも、もう少しおっきくなった時に比べたらずっと楽じゃん?とも思ってる。

 

夜のおむつなし育児の私なりのコツは、別の日に書こう。

前段階だけで、死ぬほど長くなっちゃった。